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『ヤバい集中力』鈴木祐 レビュー|集中できない人必見!行動に直結する一冊

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本の概要

著者はサイエンスライターの鈴木祐さん。『ヤバい集中力』は、脳科学や心理学の知見をベースに「集中力を自在に操る方法」をまとめた実用書です。

読者は「集中したいのに続かない」「誘惑に負けてしまう」という悩みを解決できます。特に行動に直結する具体策が多く、ビジネスパーソンや受験生に役立つ内容です。

あらすじ

本書では「集中力=野生の獣を飼いならすこと」と定義し、脳の仕組みに沿った方法を紹介しています。大きな流れは、

  1. 報酬の予感をコントロールする
  2. 集中を邪魔する要因を排除する
  3. 自分の物語を再定義して行動を変える という3つのステップ。科学的根拠と具体例がセットで解説されており、すぐに試せる内容になっています。

印象に残ったポイント

  • 報酬の予感(p66)  「①役に立つ報酬を増やす、②役に立たない報酬を減らす」というシンプルな戦略。特に“ニアミス演出”や“スピード感”を利用する方法は納得感がありました。
  • 報酬感覚プランニング(p70)  「基本設定シート → 実践設定シート → 即効簡易版シート」という段階的な仕組みがあり、書き込むだけで自分の集中パターンを客観視できます。価値ベースでゴールを決める大切さも学べました。
  • 自己像の再定義(p124)  「①集中力アップにつながる新しい物語をつくる ②その物語に沿って行動を続け、獣を説得する」という流れが印象的。集中力を“意志の力”に頼らず、自己物語を変えるアプローチは新鮮でした。

実践方法

  • 仕事・勉強を始める前に「報酬の予感」を仕込む
  • ゴールは“価値ベース”で設定(例:昇進=お金よりも、自分の成長や自由を得るため)
  • プランニングシートを活用し、行動を細かく書き出す
  • 新しい“自己像”を意識して、小さな行動を積み重ねる

その他特徴

  • 科学的根拠に基づいた説明なので信頼感がある
  • 図解やシートが豊富で、ワークブック的にも使える
  • ストーリー要素もあり、「獣を飼いならす」という比喩がわかりやすい

感想

読んでみて「集中できないのは意志が弱いからではなく、脳の仕組みに逆らっているから」と実感しました。特に報酬の予感をデザインする方法はすぐに試せて効果的です。私は「ニアミス演出」を取り入れたことで、仕事のスタートが格段に早くなりました。

まとめ

『ヤバい集中力』は、集中力を上げたい人・誘惑に負けてしまう人におすすめです。科学的な裏付けがある上に、シートを使えば即アクションにつながります。まさに“実践できる集中力の教科書”と言えるでしょう。


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